やきもの紀行 (旧ぐい吞み旅)
その一 笠間焼 1985年頃
旅の始まり
この旅のはじまりは1985年の頃でした。たまたま木曽路奈良井宿を訪れた際、宿の夕食で出された“杉の森“という地の酒の杉の香の爽やかな無垢な味わいに感銘して、翌朝並びの造り酒蔵に駆け込み買い求めました。東京への帰りの車中で一杯やりたいと思いきや、器がない。その時でした、旅の土産にその地の酒をその地のぐい呑みで一杯やるのも旅の醍醐味、ぐい呑みならば記念にこそなれ荷物にならないと。
その後、しばらくして茨城県笠間へ旅した折、民家のような笠間焼の小さな店先でザルに山盛りになったぐい呑みを見つけました。山の中から選りに選って引き出したのが写真の酒器でした。記念すべきマイぐい呑み第一号となりました。立ち寄った日本三大稲荷の一つ笠間稲荷の門前で見つけた “松緑醸造元“(白粉厳禁ゆえ女人禁制)で地酒を買い求め、念願のぐい呑み旅の門出となった次第です。この後、こんなにも長い旅路になろうとは思いも寄らないことでした。
メモ
笠間焼にいついて 笠間焼協同組合 https://kasamayaki.or.jp/kasamayaki/
茨城県陶芸美術館 http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp
購入価格: 500円〜1000円
寸法(mm): 長径 72 x 短径 32 x 高さ55
箱.箱書き; 無

